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自転車に全フリはムリ

笑って泣いて全力で遊ぶ

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ひたすら風に逆らう房総半島一周ツーリング  

「房総半島一周ツーリングを企画したら行く?」
「行く!」
 
“○○一周ライド”にやたら魅力を感じる私は軽い気持ちで「行く」と答えたのが、今回のライドの発端。
 
誘ってくれたのはショップライドでお世話になっている夜さんで、次に連絡が来た時は、ルート、観光予定地、仮眠場所等の情報が全て揃った状態だった。
「わーい」と喜んだもの束の間、どんなに掛かっても1日で済むと勝手に思っていたのに総距離は400km、予定所要時間は仮眠込みで1.5日。 少し怖気づいたが行くと言った以上行きますとも。
 
仮眠に利用する予定の施設、太陽の里は自転車をそのままの状態で預かってくれるが、コインランドリーは無い。 その為、手荷物に着替えを追加しなければならなかった。ジャージ上下、アームカバー、ボトムインナー、グローブ、下着と靴下。結構な荷物だ。
更に反射ベストと携帯ポンプ、CO2ボンベ、携帯充電器、サコッシュ、化粧水等のトラベルパックに寝る時に周りが煩かった時用にイヤホンと念の為充電器のアダプタをオルトリーブLに詰め込む。宿に持ち込むものは全てサドルバックへ収めた。
全て入った!凄い!と感動しつつ喜び持ち上げてみたら、なかなかの重量だった。
それからハンドルバックに輪行袋とウィンドブレーカー、ライトの予備バッテリー、ヘルメット用のライトと夜間用のアイウエア、補給食の羊羹を入れ、ツールボトルにはチューブ、パンク修理用具、絆創膏と保険証のコピー、鍵を入れた。総重量は3.2kg。ここまで大荷物でのライドはブルベでも経験がない。大丈夫か私。
帰ってきてから荷物の写真を撮ってタイヤレバーを忘れてしまっていた気が付いた(^_^;)
 
持っていったもの↓
 
IMG_1.jpg
IMG_2.jpg
IMG_3.jpg
IMG_4.jpg
 
9月12日(土)
 
集合は12時に茨城県土浦市にある霞ヶ浦総合公園。
今回のツーリングメンバーは企画者である夜さん(スプリンターで登りは苦手)と、同じショップチームのお米さん(クライマーでレース思考)と私の三人。
集合場所である公園の駐車場で、2人の姿を確認してビックリ。
お米さんの荷物は嘘の様に少なかった。着替えは下着のみ、あとは同じものをそのまま着るつもりらしい。
反して、夜さんは唖然とする位多かった。
3.5kgのバックパックを背負い、ハンドルバックとトップチューブバックを着け、更にシートポストにはトピークのダイナパックDXが着いていた。
「そんなに沢山持ってきたつもりは無いんだけど」と笑っている夜さん。
今回は巡行速度25km/hの設定だし、大きな山越えは無いと聞いているのでのんびり走ればなんとかなるだろう。
 
「今日寄り道するのは九十九里浜辺りで海を眺めるくらいで、特に希望が無ければ予定通り太陽の里で仮眠します」
夜さんの言葉にお米さんが「太陽の里っていくら?」訊ねた。
今それ聞くの??思ったけど口にはしません。
「17時以降は利用料金が1500円で、部屋着は別に200円だよ」「合わせて1700円か、了解」と言う二人のやり取りに「ちょっと待った」と口を挟んだのは私。
「深夜料金が別にかかるよ、確か深夜1時から5時まで館内にいるとプラス1300円かかるって書いてあった」
そう言うと、夜さんは「そこまで調べてなかった。夜明け前3時に出発予定だったけど、2時間も滞在しないのに1300円は勿体ないから1時出発に変更しよう」と急遽予定を変更することに。
 
「1時出発って事は出来るだけ早く太陽の里に着いて、寝る時間確保しないとね。都内から来る方に合わせて霞ヶ浦湖畔を通る予定だったけど、その方は不参加になったので最短ルートで行くことにします」
夜さんの言葉にお米さんも私も異論なく、頷いた。
 
「では出発しますか」と走り出した時、ふとお米さんのバックポケットからちょこんと顔を出していた反射ベストが目に入った。
「あ!ごめんなさい!反射ベスト忘れた!途中、家に寄らせて下さい!」
明日は夜中出発、反射ベストは必須。
この日のルート、我が家から2km程の距離にある道を使う事が判っていたので、途中で待っていてもらう事に。
二人とも快く承諾してくれて、まずは我が家への別れ道を目指す。
 
走り出すとすぐ向かい風。しかも強い。先が思いやられるけど、まずは反射ベストを取りに行かねば。
別れ道の交差点に着き、私だけTT開始。1.2kmの緩い坂を登り、向かい風に逆らって我が家へ。到着して反射ベストをサドルバックに仕舞い、直ぐさま二人の待つ交差点に向かう。時間にして約15分。
「お待たせしましたー!」と叫ぶ私に、「大丈夫、待ってないよー!」とお米さん。優しい。
 
その後は国道125号線をひたすら進み、利根川を越えて千葉県に入ってからセブンイレブン千葉神崎店で最初の休憩。
ここまで約30km。きつい登り坂は無かったけど、強い向かい風に阻まれてなかなか良い速度に乗れない。
先頭を引いてくれている夜さんが「脚が攣りそうだ」と【2RUN】を口にしていた。私はここでアイスとプリンを食べた。本当は肉まんも食べたかったのだけど、保温器の中は空っぽだった。
 
私は脚が攣り易いからボトルにはミネラル分を含む麦茶を入れてきた。気休め程度だが、カルシウム+マグネシウムのサプリメントも飲んでおく。飲まないよりは気持ち的に良い。
十分に休憩してから、次の休憩ポイントに向けて出発。
ここからがキツかった!
向かい風は変わらず続いている道中、勾配8?9%の坂が三連続、しかも最後の一本は長い。
 
夜さんは、坂はのんびり登るタイプ。でもお米さんと私は一気に登ってしまいたいタイプ。
最初の二本は夜さんのペースで登ったけど、最後の一本だけは自分のペースで登った。緩い勾配なら遅いペースに合わせて登るのは楽だけど、向かい風のきつい坂だったので駆け上がらずにはいられなかった。
登り切った所でお米さんと二人、夜さんを待つ。
「辛いよー」と言いながら夜さん到着。向かい風の急勾配を3.5kgの荷物背負って登るのは辛いと思う。
「待ってるから急がないでいいよ」お米さんの言葉に私も頷く。
 
それから25kmほどゆっくり走り、多古町に入るとようやく休憩ポイントであるミニストップ多古広沼店に到着。
ここではもちろんソフトクリームを食べた。肉まんがある事を期待したがこの店舗には保温器すら無かった。
県道79号を南下すれば後は太陽の里までほぼ平坦。でも向かい風は変わらず、途中20km/hも出ない強風にも見舞われ、緩く走りたくても踏むしかない状態が続いた。
そんな時、70km手前で夜さんの脚が遂に悲鳴をあげた。一度ストップして【マグオン】を飲む夜さん。
風向きが変わる気配も無いし、先頭交代をして先に進むも、夜さんが一番後ろになってしまうと攣った脚ではついてくのが厳しそうなのでペースダウンして進む。
 
少しずつ海が近づいてきている気配がする中、20kmほど進んでセブンイレブン横芝屋形店に到着。予定ではここがこの日最後の休憩ポイント。ここでは持ってきたスポーツ羊羹を食べ、買い物したのは麦茶と睡眠前に飲む為のゼリー飲料のプロテイン。
肉まんはここでも売って無かったのだよ。
 
コンビニを出て直ぐに九十九里の海岸が見えて、せっかくなので海をバックに記念撮影をした。
 
IMG_21.jpg
 
宿を目指して出発すると直ぐ、9月半ばだと言うのに、沢山の人で賑わう蓮沼ウォーターガーデンが左手に見えた。それから海浜公園を横目に海岸線と並行する県道30号を白子町まで進む。
この区間に入ると進行方向が変わったおかげで風向きも横に変わり、防風林のおかげもあってようやく本当にのんびり走れた。
ただ、お米さんが先頭になった時はやっぱりちょっとスピードが速くて、夜さん大丈夫かなと振り返ると姿がない。200mくらい後ろに夜さんの姿が見えて、Uターン。どうやらまた攣ってしまったみたい。2RUNもマグオンも効果無くなっちゃったと言うので私の持っていた【芍薬甘草湯】を試しに飲んでもらったら、効果があったみたいで徐々に夜さんらしい走りに戻った。
 
白子町からは九十九里一宮大原自転車道を通った。
自転車道に入って直ぐ、数日前の台風17号の影響で道が水没していた。
 
IMG_19.jpg
夜さんがストップして「引き返えそうか」と言った時には、お米さんは「平気平気!」と既に進んでしまっていたので、私達も続いた。その先の白子自然公園の池も凄く増水していて、あと15cm程で溢れてしまいそうだった。
 
公園を過ぎるとしばらく真っ直ぐだと言うので私が先頭になった。右手に九十九里有料道、左手に防風林と単調な景色が続いたが、犬の散歩をしている人が沢山いて、この日一番の癒しエリアだった。動物は癒しだ。
辺りが薄暗くなってきた頃には段々お腹も空き始めてこのままではハンガーノックになりそうだと思ったちょうどその時、後から夜さんの声が聞こえてきた。
「もう少しで左に曲がるよー!もう右に太陽の里が見えてるよ!」
 
やったー!今日のゴールだ!
そう思うと途端に脚が軽くなるから不思議なものだ。
 
太陽の里に17時40分に到着。
IMG_18.jpg
その敷地内に入ると、想像以上に沢山の人で賑わっていた。
自転車をそのまま預かってくれる事は事前に電話で確認済み。フロントでその旨を伝えると、外にあるシャワールームに案内され、その中へ駐輪させてもらう事になった。扉に鍵は掛かったけれど、念の為、柱に地球ロック。着替えの入ったサドルバックを持って、受付へ。
入館料は事前に調べておいた通り17時以降は1500円。別に館内着が200円だったが夜さんが100円引券を持っていたので1600円で済んだ。
 
集合場所と時間を決めていざ入浴。と思ったが、更衣室で本当にハンガーノック。最後のコンビニで買ったプロテインゼリーを一気飲みした。風呂屋でプロテイン飲んでいる女なんて私位だろう。ひとまず落ち着いたので、浴場へ。女湯にはジャグジーが2種類あって、一つは寝転がって背腰に当てるタイプで、もう一つは立った状態で脚腰に当てるタイプだった。どちらも空いていたので、マッサージがてらしっかり堪能した。
 
夕食は館内にあるレストランで済ませ、翌日に備えて早々に床に就く。
仮眠が取れるエリアは、【寝ころび処】と【リラックスルーム】と【仮眠室】の三つがあった。私は無難に仮眠室を選んだ。入室したのは20時ちょうど位。
 
結論から言うと全然寝られなかった。
仮眠室にはざっと30台ほど簡易別途が隣同士ぴったりくっついて並んでいた。私が入った時は先に一人しかおらず、奥の一番暗い場所をゲットしたのだが、壁の向こうは廊下だったらしく、絶えず何か音がする。何とか寝ようと目を瞑るが全く眠くなる気配は無い。ここで持ってきたイヤホンを使い、好きな音楽を流して他の音を遮断してみたが眠れない。
更に簡易ベッドのマットが薄い為、下の骨組みが背中に当たって痛くなってきた。寝返りして良い位置を探すもフィットしない。そうこうしているうちに人が続々入ってきた。家族連れだったようでしばらく会話をしていて、それが耳に入って眠れない。
今度は骨組みに当たって痛かった背中が痒くなってきた。触ってみたら蕁麻疹が出ていた。もう踏んだり蹴ったりである。もともと複数のアレルギー持ちなので、普段から抗アレルギー薬は持ち歩く様にしているが今飲むと副作用で起きられなくなりそうだから起きてから飲む事にした。こうも眠れないなら場所を変えるべきかとスマホで時間を確認すると既に22時を回っていた。0時半には起きなければならないと言うのに2時間も何をしていたのか。
 もう腹を括るしかない。
そう思って結局場所は移動せず、その場で何とか1時間半は眠れただろうか。
 
9月13日(日)
 
アラームは12時25分にセットしていたが、目が覚めたのは12時少し前。少しでも寝たいと思っているのに馬鹿みたいに目が冴えていた。仕方ないからそのまま起き出して荷物を入れたままのロッカーがある更衣室へ。
 
まだお風呂を楽しんでいる人が沢山いる中、私はサイクルジャージに着替えて、荷物をまとめ直していると段々眠気が。あんなに眠れなかったのに!抗アレルギー薬を飲もうと思っていたけど、これ以上眠くなっては困るので飲むのは止めにした。
 
フロントへ行くと既に夜さんとお米さんが会計を済ませて待っていた。軽く挨拶を交わして私も夕べ食べた食事の会計を済ませる。時間はまだ12時半を回ったばかりだったからもちろん深夜料金は取られない。
 
外へ出ると、空気がひんやり冷たかった。自転車を取りにシャワールームのある場所へ行くと、そこは真っ暗。スマホのライトを付けて鍵を開け、自転車を取り出す。
自販機でボトルの中身を補充し、もう既におなかが減っていたので持っていたスポーツ羊羹を食べながらヘルメットにライトを着け、反射ベストを着て、午前1時に出発。
 
走り出して直ぐにみんなで悲鳴を上げた。風が昨日より強い。
しかもまた向かい風!なんなのもう!
でも風に文句を言っても仕方がないので、本日最初の目的地である御宿を目指す。
 
12km程進んでいすみ市に入ると揃って空腹を覚え、セブンイレブン岬中原店で休憩を取った。
ここで念願の肉まんを食べた。ただの肉まんだけど旨いのだ。
途中でお腹が空いた時様に、ゼリー飲料【速攻元気】も購入。普段の練習会やライドでも必要以上に補給食をポケットに入れておく様にしている。低血糖症持ちなので、早め早めの補給が大事。それにこのゼリーは商品名通り、飲むと直ぐ元気が貰えるのだ。
 
変わらず向かい風の中20km程進んでようやく最初の観光ポイントである御宿に到着した。
目的は月の砂漠の銅像。当初の予定では3時に太陽の里を出て、日の出を背にした銅像を見る事だったが、深夜料金をケチったから到着したのは午前2時40分。日の出はまだまだなので、真っ暗な中、自転車のライトで照らしながら記念撮影。これはこれで楽しかった。
IMG_17.jpg
 
駐輪した所へ戻ると風で私とお米さんの自転車が倒れていた。左に倒れていたので、自転車自体に問題は無さそうだと走り出してすぐに、お米さんからストップがかかる。どうやらブラケットが曲がってしまっていたらしい。力づくで直して再出発。対処出来るレベルで良かった。
 
それから1時間は黙々と走った。夜中で車通りが少ないおかげでとても走り易かった事は覚えているのだけど、実はこの1時間の記憶があまり無い。
次の休憩ポイントのファミリーマート鴨川天津店に到着して、もう4時を過ぎている事に気付き本当に驚いた。ここでも肉まんが売っていたので購入。旨い。
 
そこから20分ほど走って、次の観光ポイントである鴨川シーワールドに到着。時刻は午前4時35分。
もちろん開園はしていない。でもとりあえず来たぞ!ってことでエントランス前で記念撮影。
IMG_20.jpg
 
その後1時間も走ると太陽が出てきて少しずつ辺りも明るくなってきた。ふと信号で後ろ見れば、綺麗な朝焼けが見えて、脚を止めて写真をパシャリ。
IMG_15.jpg
更に1 時間ほど走るとその道中で右膝に刺す様な痛みを覚えた。踏めない程でも無いし、気にせず走り続けて休憩ポイントのセブンイレブン千倉瀬戸浜海岸店に到着。お米さんは固形物が入らないとゼリー飲料で済ませている横で、最中とチョコバーとチーズを食べた。肉まんは売っていなかったが満足。
 
すぐ近くにあった道の駅ちくら潮風王国にも立ち寄って千倉丸と記念撮影し、また少し走って次の観光ポイントの千倉大橋へ。
IMG_14.jpg
白間津港のそばにあるこの橋で太陽をその手の上に掲げる女神像に出会った。海の守り神だそう。
IMG_13.jpg
良い写真が撮れて満足すると少しずつ眠気が出てきた。でもそれは私だけじゃなかったらしく、急遽、野島崎灯台の手前にある公園内の東屋で20分の仮眠を取る事にした。
風でまたお米さんの自転車が倒れてしまい、その音で起こされたけど、10分は眠れたと思う。眠気は少し引いたが、膝の痛みは寝転がって足を伸ばしても曲げても消えないどころか強くなる一方だった。
これはまずい。抗アレルギー薬と一緒にロキソニンも持ってきたはずなので、薬を入れた袋を探したが、サドルバッグにもツールボトルにもハンドルバッグにバッグポケットにも何処にも無い!太陽の里で確かにあったのに何でだと記憶を辿る。あー!洗面台に置いてきてしまった。やってしまった。薬が無いと判った途端に異様に痛み出す膝。二人に鎮痛剤を持って来てないか聞いてみたけど、答えはNOだった。
「ドラックストアを見掛けたら寄って下さい」と頼んで出発の準備をしようとしたら、「待ってもしかしたら」と言った夜さんが大きなバッグパックの中をゴソゴソし始めた。
「あった」と取り出したのは鎮痛剤込みの湿布薬だった。
 
神様、仏様、夜様!! 
 
湿布を貼ると直ぐに痛みが引いて、その後待っていた灯台への坂道を登る頃には痛みはすっかり引いていた。
 
そして遂に房総半島最南端の地に到着!時刻は8時を回っていたけど、私たち以外誰もいないから貸し切り状態。
灯台と石碑と一緒に記念撮影。
IMG_11.jpg
やっとテンションが上がったのに、夜さんの「やっと半分、折り返し地点」のセリフに、テンション急降下。
でも、折り返しって事はきっと風も追い風に変わるはず!そんな期待を胸に次の観光ポイント目指して出発。
 
館山市に入ると何となく知っている道が出てきた。AJ千葉のブルベで走った道だ。なんだか嬉しくてテンションが上がる。風も横風気味だったけど、追い風だ。このままいい感じで行けるのではと思ったのに、追い風だったのはたった10km程度だった。小さい峠を越えた時は思いっきり向かい風で、大した事ない峠も辛さ増し増し。
 
でもその峠を越えるとわんちゃんに会える癒しポイントが待っている。
そこは夜さん御用達の【しぶごえ館】と言うペットと泊まれるお宿。看板犬のバロン君に会いにきたのだ。しかしここで予定外の足止めをくらう事に。夜さんが来た事をスタッフさんがオーナーさんに伝えたら、急遽オーナーさんが会いに来る事になったのだ。今回夜さんがこのツーリングを企画してくれたので、ここは大人しく待ちます。
IMG_10.jpg
 
待っている間に、電池節約する為にあまり開いて無かったツイッターを見ると、フォロワーさんが雨雲が近づいてきている事を教えてくれていた。それを二人に伝えると、「天気予報確認してなかった!」とお米さんがスマホで確認。
私も確認したけど、雨雲の位置はまだ遠かったから、まあ大丈夫だろうとあまり問題視はしていなかった。
それから40分くらい待ってオーナーさんが来て、しばしの歓談の後、出発。
 
次の観光ポイントは館山城跡。
今回のツーリングで一番辛い登りがここだった。夜さんのサイコンによると、最大14%平均12%の勾配。
お米さんが一気に駆け登っていったので、私もそれに続いたのだけど、思ったより長くて、このライドで唯一フロントをインナーにした。頑張って登った甲斐はあった。
IMG_5.jpg
IMG_23.jpg
IMG_24.jpg
頂上から見える景色は曇っていたって最高だ。登りの苦手な夜さんが来るのを待ち、記念撮影をしてから次の目的地へ。
 
本当であれば、次はめん楽亭という店で油そばを食べる予定だったのだが、お腹は全く減っていないし、時間も押している事から、ここはスキップする事にした。
 
館山城を後にして走り出すと、進行方向が変わったおかげで風が追い風になっていた。
館山市街に入っていたので車の交通量も増え始めていたが、軽快に進んでいたのに、急に冷たい風が吹き始め、空の気配が一気に怪しくなった。空を見上げればすぐ後ろに雨雲が迫っていた。天気図ではだいぶ遠くにあった雨雲が、強風に乗って想像以上に早く私たちに追いついてきたらしい。
「追い風だしあの雲から少しでも逃げられる様に急ごう」
お米さんの言葉に私も夜さんも頷いて、追い風に乗って先を急いだ。雨具は持って来ていなかった。だから何としても逃げたかったのに、雨雲に捕まるのは時間の問題だった。
「少し濡れたくらいが涼しく走れて良いんじゃない?」
夜さんはそう言ったけど、少しどころでは済まなかった。ポツポツ降り始めてこの程度ならと思ったのも束の間で、あっという間本降りに。信号に捕まり、横を見ると病院の自転車置き場が目に付いた。
「あそこで少し雨宿りをしよう」そう言って、急いで軒下に。ほんの少しの時間でだいぶ濡れてしまった。
 
現在地を確認するとここは安房地域医療センターだと判った。スキップ予定のめん楽亭が直ぐに隣にある事も判ったが、濡れた状態でお店に入ろうとは思えず、結局めん楽亭はスキップした。
 
しばらして空が明るくなり始めた。雨が止んだ訳ではなかったが、いつまでもここにいる訳にもいかないので、先に進む事にした。
「寒い!!」
濡れた身体で雨風の中走るのは本当に寒かったが、いつしか雨も上がって、少しずつ空も明るくなってきた。
5kmほど進むと夜子さんが「この先の道の駅に美味しいソフトクリームがあるらしい」と言い出した。
ようやく身体が温まってきたところなのに、脚を止めてソフトクリームを食べる気分ではなかった。でも夜さんが珍しく強引だった。
「私がソフトクリームを食べたいから寄らせて下さい」そう言われては断れない。
「スジャータだったら怒るから」なんて冗談を言って、道の駅三芳村鄙の里に立ち寄る事にした。
どうやら夜さんはしぶごえ館でのストップを気にしていたらしく、売店で何味が良いかを聞いてきたと思ったら素早くオーダーして私たちにソフトクリームを御馳走してくれた。ここの売りはコーヒー牛乳ソフト。夜さんとお米さんはそれを選び、私はのこぎり山ソフトと言うのを選んだ。今回ルートからは外したのこぎり山をモチーフにしたアイス。カップにバニラ味のソフトクリームが入っていて、その上にキャラメルクランチがふりかけられ、更に上にのこぎり山に見立てたメープル味のコーンが乗っていた。味はもちろん美味しかった。
IMG_9.jpg
 
美味しいものに舌鼓を鳴らした後は、このツーリング唯一の山越え。勾配きついルートを避けた為、比較的緩やかだが長い登りを山二つ分越えなければならなかった。
 
「登りはのんびり行くからどうぞお先に」と夜さんに言われ、私とお米さんもそれぞれのペースで登り始めた。
お米さんとは登りのペースが合う様でつかず離れずの距離を保ちながら、「長いね」「まだ終わらなのかな」「あれで終わりかな」となかなか終わりが見えない登りに同じような言葉を呟きつつペダルを踏んだ。
車は来ないし、道も綺麗で走り易かった。
 
途中、数名のローディーさん達とすれ違って挨拶を交わす。みんな笑顔で答えてくれて、一瞬の出会いに元気を貰った。
ようやく一つ目の頂上である白石峠に到着。
夜さんを待ちながらしばしの休憩。辺りはげんなりする程見渡す限り山しかなかった。ここから一度下って、また登りが待っている。
 
夜さんが到着して、回復を待って再出発。下りとはあっという間に終わるものですね。
大して下ってないのにあっという間に登り区間。気が付けばブルベでも通った事のある長狭街道を走っていた。
登りに入ると、夜さんを置いて二人で先を行く。下りからの登りがあって、私もお米さんも一気に登りたいから勢いのまま駆け上がって夜さんを待つ。
追い付いてきた夜さんが今度はストップする事なくそのまま下っていくので、私達もそれに続くと、また下りからの登りが見えた。ダンシングで一気に加速するお米さん。夜さんもダンシングしたので、私も苦手なダンシングで登り切った。
途中で抜かした夜さんが追い付いてきて一言。
 
「ごめん、道間違えた」
「マジか!!!」 
越えてきたのは横根峠。
聞けば戻るのは1km程度。最後の下りからダンシングして登った坂の手前、下った所で右折だったらしい。登らなくていい登りで全力疾走してしまったが楽しかったので良しとする。
 
その後は小さなアップダウンを繰り返すもみじロードに入り、約16km下り基調を楽しんだ。ようやく休憩ポイントのセブンイレブン富津更和店に到着。ブルベでお世話になった懐かしいコンビニだ。お昼をパスしてここまで来たので、しっかり補給して次の観光ポイントである富津岬を目指す。
 
寝不足での山越えで体力を使ったから、目を閉じればいつでも眠れそうな気がした。
でも山の中では感じなかった風が、コンビニを出てからは強烈に吹き付けた。
また向かい風だ。
後ろから「さっきの登りで脚使っちゃったから辛いわ」と言うお米さんの声が後から聞こえてきた。前を行く夜さんも同じ様で、走るラインが少し道の中央寄りになっていた。また後ろから声が聞こえてきたけど、風の音に遮られて良く聞こえなくて振り返ると、私達の後ろで車が渋滞を起こしていた。
 
「後ろから車!」と夜さんに呼びかけたけど、風の音が強くて届かないみたいで走行ラインは変わらない。前に出ようかと思った時、ちょうど左折で曲がってくる車も無かったからホッとした。
 
進行方向が変わって今度は強烈な横風を受けながらの走行になった。本当に強烈で度々煽られてよろけてしまう程だった。
その先、富津公園に入ってからは両側に防風林があったおかげで横風は和らいだ。
もう富津岬は目と鼻の先。防風林があるからこの目で見る事は出来なかったけど、両側に海がある珍しい道を突き進むとお目当ての明治百年記念展望塔が見えた。五葉松をかたどった展望塔らしい。
IMG_8.jpg
 
「せっかく来たのだから、上まで登るよ」
 
夜さんの声が聞こえたけど、聞こえないフリ。
ここまで170km走ってきて、この後も130km走るのに、この塔登るの!?アホなの!?まさか、そんな事思っていません。
「ほら行くよ」とお米さんに背中を押されて、しぶしぶついて行く。
階段が太ももに地味にダメージ。クリートは滑るし、風に煽られて超怖い。
「何これ、罰ゲーム!?」
叫ばずにはいられない。
その声が聞こえていたのかは判らないけど、上から「いい景色だよ」と言うお米さんの声が降ってきて、頂上まで来た事に気付いた。
目の前には東京湾。曇っていなければ富士山も見えたらしい。
反対側を見ると通ってきた、両側海の道が見えた。
感動した。登って良かった。
と思った傍から風に煽られて変な声を出さずには耐えられない。それに、今度はこれを降りなければならないのだ。風に煽られピーピー喚きながら下りたのは言うまでもない。
 
あと残り130km。時刻は午後3時15分。当初に予定より2時間早くスタートしたけど、この時点で予定より1時間多くかかっていたのは全て風のせい。
 
この先しばらくは追い風に背中を押されて走れた。お腹が空いて、ミニストップ木更津富士見店で補給し、最後の観光ポイントである金田見立海岸へ目指す。
 
金田見立海岸に到着すると、右手にアクアラインが見え、海の向こう側には横浜の街が見えた。ここが最後の観光ポイント。薄っすらピンクに染まった空が綺麗だった。
IMG_7.jpg
 
アクアラインの下をくぐり、反対側からも写真を撮ったがやっぱり綺麗でただ写真を撮るだけの観光でも満足だった。
IMG_6.jpg
 
さあ、あとは帰るだけ。そう思うと一刻も早く帰りたくなるもので。
でも、10km位しか進んでいないのにすぐに休憩ポイントのセブンイレブン袖ヶ浦平成通りたちばな店でストップ。
先を急ぎたくて仕方がない私はそれが顔に出ていたのだろう。お米さんに「どんなに急いだって1時間も早くなる訳じゃないし、これから日も落ちて暗くなるからゆっくり行こう」と言われた。
本当にその通りだ。まだあと100kmも残っている。気持ちを切り替えて肉まんを食べた。旨い。
 
それからの1時間は市街地に入った為か信号峠に先を阻まれつつ、市原市に入った所でローソン市原更級通店で休憩。
おでんと甘いものどちらを食べるか悩んだが、おでんは次の休憩で食べる事にして甘いものを選んだ。
時間は18時40分を回っていた。早く帰りたいのは二人も同じだったらしく、その後2時間はぶっ通しで走り続け、やっと四街道市に入り、ローソン四街道山梨店に立ち寄る。
「おでんを食べるぞー」とルンルン気分で店内に入ると、まだおでんの販売が始まってなかった。
なんてこった!結局肉まんを食べた。旨かったさ!
 
それからまた1時間走った。朝から250km以上走ってきた脚にはなかなか辛い8%前後の坂が三本。どれも勢い付けて一気に登った。
上で夜さんを待っていると、「なんでそんなに元気なの!?」と悲鳴交じり。
 
その後、印旛沼を横断して印西市に入り、最後の休憩ポイントのセーブオン本埜竜腹時店に到着。
ここにもおでんは無かった。39円シリーズのアイスが売っていたので試しに最中アイスを購入。これがなかなか美味しかった。
ここまで来たらゴールまではあと32km。ノンストップで帰るぞー!って思っていたのに、利根川を越えて茨城県に入った途端向かい風。
 
「どんだけ私が好きなのよ風神様!!」と叫ぶ私に「いや嫌われてるんじゃ…」なんて二人の突っ込みは聞こえない。
正面から来るんだもの、めっちゃ求愛されてるじゃん!
 
地元に入って、約3kmの直線平坦道に入ると、この後にちょっときつめの登りもが待っているというのにお米さんがグングン加速。だけど、この先どうやっても帰れる距離だと思うと踏めるもので、このツーリング一番の走りだったのではないだろうか。
結局、最後の最後まで風に逆らって走り、22時58分にゴール。
サイコンによると走行距離は415.6km、移動時間は18時間12分。所要時間は35時間。
本当に風が強くて辛いライドだったけど、最後まで余力残して走りきれたし、体力が着いた事が実感できるとても楽しいライドだった。次行くときはグルメライドがいい。富浦の道の駅枇杷倶楽部のびわソフトが食べたい。
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Posted on 2016/09/23 Fri. 14:07 [edit]

category: ロードバイク

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